こんにちは。NIWAcolorの三瓶百恵です。
今日は、私のお庭でしばらくお預かりしていたジューンベリーの小さなお話を。
冬のある日、ひょっこりやってきたその子は、すっかり葉を落とした“ツンツルテン”の姿。
ですが春になれば、ふんわりと若葉を広げ、やがて白い小花を咲かせてくれました。
そして迎えた春。
まるで季節の変化に合わせるように、少しずつ芽吹き、柔らかな緑に包まれていきました。
花が咲いたと思えば、気づけばもう、可愛らしい赤い実がぽつぽつと。
朝の水やりの時間、彼の変化を見るのが、私のささやかな楽しみになっていました。
そんなジューンベリーも、そろそろ新しいお庭へ旅立つ時期が近づいています。
植物との付き合いはいつも一期一会。
長く付き合う子もいれば、こうして一時だけ関わる子もいます。
でも、そのどちらも、確かな季節の記憶として私の中に残ります。
ちょっと寂しいけれど、
ジューンベリーにとっての“居場所”が見つかったことは、やっぱり嬉しい。
次の庭で、また誰かを笑顔にするように
静かに寄り添ってくれたらと思います。