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日当たりが悪くても大丈夫!北向きの庭で楽しむ植物とデザイン

2025.08.22

みなさんこんにちは、NIWA colorです。

今回は「日当たりが悪いから…」とあきらめがちな北向きの庭についてご紹介します。

実は、日陰を活かした落ち着きある癒しの空間づくりができる、とても魅力的な場所なんです。

植物選びやレイアウトの工夫次第で、静かで居心地の良いガーデンスペースに変わります。

日陰でも元気に育つ植物や、空間を明るく彩るデザインアイデアをたっぷりお届けします。

 

日陰に強い植物を味方に!北向きでも元気に育つおすすめ樹木と草花

 

北向きの庭は日照時間が少なく、植物が育ちにくいと思われがちですが、実は日陰を好む種類もたくさんあります。
日差しが穏やかな分、乾燥しすぎず、落ち着いた雰囲気のシェードガーデンづくりにぴったりです。
ここでは、日陰でも元気に育つおすすめの植物を、樹木と草花に分けて紹介します。

常緑で頼れる!北向きに向いているおすすめ樹木

ソヨゴ(モチノキ科)
日陰にも強く、年間を通して葉を落とさない常緑樹。
成長がゆっくりで手入れもしやすく、シンボルツリーとしても人気があります。
赤い実が秋から冬にかけて色づき、彩りのアクセントにもなります。

アオキ(ミズキ科)
斑入りの葉が特徴的で、暗い庭でも明るい印象を与えてくれる定番樹木。
湿気に強く、半日陰から日陰の場所に適しており、低木としても使いやすいです。
雌株には赤い実もつきます。

ナンテン(メギ科)
日陰でも育ちやすく、和風の庭によく合う低木。
秋には美しい赤い実をつけ、冬でも葉が色づいて景観に変化を与えてくれます。
縁起木として玄関近くに置くのもおすすめです。

彩りも楽しめる!日陰に向く草花やグランドカバー

ギボウシ(ホスタ)
葉の模様や形に種類があり、カラーリーフとしても活躍。
明るい斑入り葉が日陰に映え、花も咲かせてくれる優秀な多年草です。
株が増えやすく、手間も少なめ。

クリスマスローズ(キンポウゲ科)
冬から春にかけて可憐な花を咲かせる多年草。
寒さや半日陰に強く、北向きの庭でも開花を楽しめます。
落ち着いた色合いが多く、ナチュラルガーデンに似合います。

ヒューケラ(ユキノシタ科)
葉の色が赤、緑、紫など豊富で、寄せ植えや縁取りに重宝される植物。
乾燥しすぎない環境を好むため、北向きの湿り気のある土壌と相性が良いです。

 

見た目も華やかに!カラーリーフや斑入り植物で明るさをプラス

 

北向きの庭や日陰のスペースは、どうしても暗くなりがちです。
そんなときに活躍するのが、カラーリーフや斑入り植物です。
花が咲かなくても葉の色や模様でパッと華やかさを演出できるため、視覚的な明るさが欲しい場所にぴったりです。
ここでは、明るい雰囲気をつくるおすすめの植物と、取り入れ方のポイントをご紹介します。

明るい印象をつくる斑入り植物

アオキ(斑入り種)
濃い緑に黄色や白の斑が入った常緑低木。
日陰に強く、寒さや湿気にも比較的強いので、北向きの庭でも扱いやすいです。
葉のコントラストがはっきりしていて、背景としても映えます。

フイリヤブラン
細長い葉に白やクリーム色の縁取りが入る多年草。
地面を這うように広がるため、グランドカバーとして使えば明るい足元を演出できます。
丈夫で育てやすく、和風にも洋風にも合います。

ハツユキカズラ
新芽はピンク色で、成長すると白や緑の斑が混ざる独特の葉色が楽しめます。
つる性なので、鉢や花壇の縁から垂らすように植えると動きのあるデザインに。
落葉性ですが、紅葉も楽しめます。

葉色で庭に彩りを加えるカラーリーフ

ヒューケラ(ツボサンゴ)
赤、オレンジ、ライムグリーン、銅葉など、バリエーション豊かなカラーリーフが魅力の多年草。
コンパクトなサイズ感で寄せ植えや花壇の縁取りに使いやすく、日陰にもよくなじみます。

ギボウシ(ホスタ)
大型から小型まで種類が豊富で、白や黄色の斑入り品種も多く存在します。
葉の重なりが美しく、花が咲かない時期も観賞価値があります。
特に斑入り種を選べば、重たくなりがちな日陰の庭をパッと明るく見せてくれます。

カラーリーフや斑入り植物を上手に取り入れることで、北向きの庭にぐっと明るさと華やかさを加えることができます。
ただ植えるだけでなく、配置や組み合わせに少し工夫をすることで、印象が大きく変わります。
たとえば、花壇や小道の手前に明るい葉色の植物を配置すると、視線を引き寄せる効果があり、全体がパッと開けた印象になります。
濃い緑の植物ばかりだと重く見えがちですが、白やライムグリーン、赤みを帯びた葉を混ぜることで、コントラストが生まれて空間に立体感が生まれます。

寄せ植えをする場合は、カラーリーフをアクセントとして使うのも効果的です。
葉の色や形に変化を持たせると、花が咲いていない時期でも華やかさをキープできます。
特に、背景に濃い色の葉を使い、その手前に明るい葉を配置すると、奥行きのある印象になります。
また、斑入りの植物は単体でも存在感がありますが、数種類を組み合わせることで、より自然で調和のとれた雰囲気を演出できます。

 

シェードガーデンを楽しむためのレイアウトと小物の工夫

 

北向きの庭や日陰のスペースは、日差しが少ないからこそ植物が傷みにくく、静かで落ち着いた雰囲気が楽しめる魅力的な場所です。
そんな空間をより心地よく、おしゃれに仕上げるには、植物の配置やレイアウト、小物の使い方に少し工夫を加えることが大切です。
ここでは、シェードガーデンを楽しむためのレイアウトと演出の具体的なアイデアをご紹介します。

高低差を意識した植物の配置で立体感を出す

日陰の庭では色のバリエーションが少なくなりがちなので、高さで変化をつけることが重要です。
後方にはソヨゴやアオキなどの常緑樹、中間にはナンテンやアジサイなどの中木、手前にはギボウシやヒューケラなどの草花を配置することで、自然な段差ができて奥行きが生まれます。
小さなスペースでも、鉢を台に乗せたり、スタンド付きのプランターを使ったりして人工的に高さを演出すると、目に楽しい立体的な庭が完成します。
高木の足元にグランドカバーを組み合わせると、地面も寂しくならず、美しいレイヤー構成になります。

ゆるやかなカーブで流れをつくる

日陰の庭は静けさが魅力です。そこに緩やかな曲線を取り入れることで、視覚的に柔らかく、穏やかな流れを感じる空間に仕上がります。
たとえば、小道や花壇の縁取りをカーブさせることで、目線が自然と庭の奥へ誘導され、実際よりも奥行きのある広がりを感じる効果があります。
レンガや天然石、木材などのナチュラル素材で縁取りすると、シェードガーデンの落ち着いた雰囲気にマッチします。
小道の素材にはウッドチップや砂利など、音や踏み心地が優しいものを使うと、歩く時間そのものが心地よく感じられます。

木やアイアンなど素材感のある小物を取り入れる

光が少ない場所では、植物だけでなく小物の質感が空間の雰囲気を左右します。
木製のベンチやテーブルは、自然と調和しやすく、温もりを感じる演出にぴったりです。
さらに、アイアンのプランタースタンドやランタンを加えると、クラシックな雰囲気が生まれ、大人の庭としての魅力が高まります。
陶器や素焼きの鉢、アンティーク風の雑貨、ブリキのバケツなどをアクセントに取り入れれば、物語性のある空間が生まれます。
こうした小物は、統一感のある素材や色でまとめると落ち着いた印象に仕上がります。

色を使って明るさとアクセントをプラス

日陰の庭はどうしてもトーンが沈みがちなので、視覚的に明るく見せる工夫が大切です。
たとえば、白やライトグレー、淡いブルーの鉢やファニチャーを使うと、植物の緑と対比されて全体がパッと明るく見えます。
植物の中にも明るい色味の葉を持つもの(斑入りアオキ、ヒューケラ、フイリヤブランなど)を選ぶことで、自然な彩りを加えることができます。
差し色としては、赤系や黄色系のガーデンクッションやガーランドを取り入れてもOKです。
ただし、使う色は2〜3色に抑えると、ごちゃごちゃせず品よくまとまります。

動線を意識して居心地の良いスペースに

どんなに美しいレイアウトでも、動きづらければ居心地は半減してしまいます。
シェードガーデンでは、動線と座る場所の配置も大切なポイントです。
歩きやすい小道の幅は60cm程度を確保すると、鉢や植物にぶつかることなくスムーズに移動できます。
ベンチやチェアを置く場合は、植物に囲まれながらも風通しの良い場所を選ぶと、心地よく過ごせます。
読書やお茶が楽しめるように、小さなテーブルや照明を加えると、ただの観賞用ではない「過ごす庭」に変化します。

 

湿気や風通しがカギ!北向きの庭で失敗しない環境づくり

 

北向きの庭は直射日光が少ないぶん、植物が乾燥しにくく、やさしい雰囲気の空間に向いています。
ただし、湿気がこもりやすく、風通しが悪いことで植物がうまく育たなかったり、コケやカビが発生してしまうことも。
長く心地よく過ごせる庭を目指すなら、まずは土・空気・水の環境を整えることが欠かせません。
ここでは、北向きの庭づくりで失敗しないための環境対策を3つに絞ってご紹介します。

土をふかふかにして水はけを良くする

北向きの庭では、日差しが弱いため雨水が乾きにくく、地面が常に湿った状態になりがちです。
そのまま植物を植えると、根が呼吸できずに傷んだり、カビやコケが広がったりする原因になります。
まずは土をよく耕し、硬くなった地面に空気を含ませましょう。深さ30cmほどまで掘り返すと効果的です。
そこに腐葉土・赤玉土・軽石などを混ぜて排水性と通気性をアップさせると、余分な水がたまらず、根が健やかに育ちやすくなります。
粘土質の土壌の場合は、特に改良が重要です。土の粒が細かく、水分を保持しすぎるため、軽やかな素材で性質を変えてあげる必要があります。
植物の植え付け前にひと手間かけることで、全体の環境がぐっと整います。

風が通るように植栽の間隔と配置を工夫する

北向きの庭は壁や建物に囲まれていることが多く、風が滞りやすい傾向があります。
空気が動かないと、湿気がこもって蒸れたり、病気や害虫の原因になることも。
植物を配置する際は、風の通り道を意識することが大切です。
とくに中高木を植える場合は、真ん中にまとめず、風が抜ける方向をつくるようにやや間隔を空けて配置しましょう。
また、フェンスや目隠しには風を遮らない格子状のタイプやルーバー式がおすすめです。
植物と植物のあいだに空間をもたせることで、湿気がたまりにくくなり、病害虫の発生リスクも減らせます。
鉢植えの場合も密集させず、動かして風通しを調整できるようにするのが理想的です。

排水の流れをつくって水たまりを防ぐ

平らな地面に雨水が溜まりやすいのも、北向きの庭の悩みのひとつです。
長時間の水たまりは植物の根を傷めるだけでなく、コケの原因にもなります。
そこでおすすめなのが、わずかでも傾斜をつけた地形づくりです。
目に見えるほどでなくても、水が一方向へ流れるように設計することで、雨水の排出がスムーズになります。
レンガや敷石で水の通り道をつくったり、排水用の砂利層や暗渠パイプ(地中排水管)を使えば、見た目を損なわずに機能的な排水が可能です。
また、水が集中しやすい建物の際や、花壇の裏などにはあらかじめ排水ポイントをつくっておくと、豪雨時の水トラブルを防げます。

 

くつろぎと癒しの空間に変える北庭の過ごし方アイデア

 

北向きの庭は日当たりが限られるため、ガーデニングには向かないと敬遠されがちですが、実は静けさと涼しさを活かした癒しの空間としてぴったりの場所です。
外の喧騒から少し距離をとり、自分だけの時間を過ごせる空間に仕立てることができます。

まず、椅子やベンチを配置してみましょう。
シンプルな木製のベンチでも、座面にクッションを置くだけでぐっと居心地がよくなります。
近くに小さなテーブルを添えれば、読書やお茶の時間にも最適です。
庭の一角に“座る場所”を設けることで、庭が“眺めるだけ”の空間から、“過ごすため”の空間へと変わります。

さらに、癒し効果を高めるには、音や香りの演出もおすすめです。
水の流れる音が楽しめる小さな噴水や、風に揺れるチャイムなどがあると、目を閉じても心が落ち着きます。
また、日陰でも育ちやすいミントやレモンバームなど香りのよいハーブを植えることで、さりげなく香りを楽しむこともできます。

そして、夕方以降も心地よく過ごせるように照明も取り入れてみましょう。
足元にソーラーライトを設置したり、フェンスや壁にやわらかな灯りを添えることで、夜の北庭が幻想的な雰囲気に包まれます。
昼間とはまた違った癒しの時間を演出できます。

北庭は日当たりの良い南庭とは異なり、穏やかで落ち着いた空間です。そ
の特性を活かして、自分だけの心が休まる場所をつくってみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

北向きの庭は日照時間が限られるものの、日陰に強い植物を選べば魅力的な空間に仕上がります。
ソヨゴやアオキなどの常緑樹、ギボウシやクリスマスローズなどの草花は育てやすく、落ち着いた雰囲気を演出できます。
さらに、ヒューケラや斑入り植物などのカラーリーフを取り入れることで、明るさと彩りが加わります。
レイアウトでは高低差や曲線、小物づかいがポイント。
湿気対策や風通しも意識しながら、癒しの北庭づくりを楽しみましょう。