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放置していた庭が生まれ変わる!千葉のプロが教えるリフォーム術とは?

2025.07.07

 

みなさんこんにちは、NIWA colorです。

放置している庭を見るたびに、手をつけなきゃと思いつつも後回しにしていませんか?

実はそのままにしておくと、見た目の問題だけでなく、害虫やご近所トラブル、防犯面など、思わぬリスクを招くこともあります。

そこで今回は、千葉を拠点に庭づくりをサポートしてきた私たちが、庭のリフォームに役立つ基礎知識から費用の目安、ライフスタイル別のアイデアまで、わかりやすく解説します。

あなたの庭も、少しの工夫と行動で見違えるほど快適に生まれ変わりますよ。

 

1. なぜ庭を放置してはいけないのか?5つのリスクをチェック

庭を長期間放置してしまうと、見た目が悪くなるだけでは済まされません。衛生面・安全面・近隣との関係など、さまざまな問題を引き起こす恐れがあります。以下では、放置された庭が抱える5つの代表的なリスクを紹介します。

 

リスク1:害虫が大量発生する

庭に雑草が生い茂ると、湿気がこもりやすくなり、虫にとって居心地の良い環境になります。とくに夏場は蚊やムカデなどの害虫が繁殖しやすくなり、刺されたり噛まれたりといった被害も。雑草や落ち葉は虫のエサにもなるため、放置期間が長くなるほど虫の数も増えてしまいます。場合によっては室内にまで侵入し、生活に支障をきたすこともあります。

 

リスク2:近隣トラブルにつながる

荒れた庭のせいで近隣との関係が悪化するケースも少なくありません。例えば、伸びた枝が隣の敷地に越境したり、落ち葉が風で飛んで迷惑をかけたりすることがあります。また、発生した虫が周囲の家にも広がると、クレームの原因になりかねません。景観を損ねることも問題視されやすく、近所付き合いにも影響が出る可能性があります。

 

リスク3:防犯性が低下する

庭木や雑草が伸び放題になっていると、視界が遮られて家の周囲に死角が増えます。死角が多い家は空き巣や不審者に狙われやすく、防犯上のリスクが高まります。また、手入れがされていない家は「人が住んでいない」と判断されやすく、空き家と思われて標的にされることも。防犯の観点からも、庭の管理はとても重要です。

 

リスク4:建物の劣化が進行する

庭が荒れていると建物そのものにも悪影響が及びます。雑草や庭木が日差しを遮ることで湿気がたまりやすくなり、外壁にコケやカビが生える原因に。さらに、落ち葉が雨どいを詰まらせると、雨漏りや外壁の腐食につながる恐れもあります。特に木造住宅ではシロアリ被害のリスクも高くなり、修繕費が高額になることもあります。

 

リスク5:自治体から「特定空家」に指定される可能性がある

庭が荒れ果てた状態で放置されていると、自治体から「特定空家」に指定されることがあります。これは倒壊や衛生・景観上の問題があると判断された物件に適用され、助言や指導、最悪の場合は命令や過料が科されることもあります。さらに、固定資産税の軽減対象から外れることで、税負担が一気に増えるという金銭的なリスクもあります。

このように、庭の放置は見た目以上に深刻なリスクを伴います。早めの対処が、家と暮らしを守る第一歩になります。

 

2. まずはここから!自分でできる荒れ庭応急処置マニュアル

庭が荒れてしまったとはいえ、いきなり専門業者に依頼するのはハードルが高いと感じる人も多いでしょう。そんなときは、まず自分でできる範囲から少しずつ手をつけてみることが大切です。ここでは、自宅の庭を再生するための応急処置として、自分で取り組める基本的な作業を紹介します。

草むしり・草刈り

荒れた庭で最初に取り組みたいのが、雑草の除去です。雑草があるだけで庭全体が荒んだ印象になりますし、虫の住処にもなってしまいます。まずは庭の動線や玄関周りなど、よく通る場所から優先的に草むしりを始めましょう。手で引き抜けるものはそのまま抜き、面積が広い場合や背の高い雑草が多い場合は、鎌や刈払機を使うと効率よく作業が進みます。雑草を刈り取ったあとには防草シートを敷いておくと、再び生えるのを抑えることができます。

処分する際は、草をできるだけ乾燥させ、土や石などを取り除いてからゴミ袋に詰めましょう。自治体によっては回収方法が異なるため、事前にルールを確認しておくと安心です。

不用品の片付け

庭に長年放置されている不用品がある場合は、それらも片付けの対象です。壊れた鉢植えや古い自転車、使っていない家具やレンガ、ブロックなどが庭の景観を損ねるだけでなく、虫や小動物の隠れ場所になっていることもあります。これらを一つずつ仕分けし、処分していきましょう。

不用品の処分は回収業者に頼むこともできますが、自治体によってはごみ処理施設に持ち込めば安価、あるいは無料で処分できる場合もあります。大きなものや重たいものだけ業者に依頼し、残りは自分で対応することで費用を抑えることができます。

庭木の剪定

庭木の枝が伸びすぎていたり、葉が繁りすぎていたりすると、庭全体が暗く見えたり、風通しが悪くなったりします。脚立が不要な高さの木であれば、自分で剪定ばさみやのこぎりを使って枝を整えることが可能です。目立つ枝を間引くだけでも見た目が大きく変わりますし、虫の発生を防ぐ効果もあります。

ただし、大きな木や太い枝の剪定には注意が必要です。落下事故や処分の手間を考えると、安全面を優先してプロに相談するのが無難です。

これらの作業を少しずつでも進めることで、庭の荒れ具合を食い止めるだけでなく、今後のリフォームやプロへの依頼の費用を抑えることにもつながります。完璧を目指す必要はありません。できる範囲から始めて、少しずつ庭を本来の姿に戻していきましょう。

 

3. 手に負えない時はプロに相談!リフォーム職人ができること

荒れてしまった庭を整えようとしても、広さや状態によっては自分の手に負えないことがあります。そんなときは、造園業者や外構のプロに相談することで、安全かつ効率的に庭を再生することが可能です。ここでは、専門業者が対応できる主な作業について紹介します。

まず、対応の依頼が多いのが、大きく育ちすぎた庭木の剪定や伐採です。高さが3メートルを超えるような木は、脚立や高所作業の技術が必要になるため、個人での対応は危険が伴います。剪定した枝が建物を傷つけたり、周囲に落下したりするリスクも考えられるため、専門の技術を持った職人に任せるのが安心です。伐採や抜根まで行うことで、庭のスペースを大きく変えることも可能になります。

また、劣化が進んだフェンスやブロック塀の解体・撤去も、プロに頼むべき作業のひとつです。とくに木製フェンスは腐食やシロアリ被害を受けやすく、倒壊の恐れがあります。ブロック塀に関しても、ひび割れや傾きがあると倒れる危険性があり、第三者に被害を与えると損害賠償の問題に発展しかねません。安全点検と補修、あるいは再設置をまとめて依頼できるのが、専門業者の強みです。

庭全体を一からつくり直したいという場合には、「庭じまい」や全面リフォームの相談も可能です。庭石の撤去や池の埋め戻し、不用品の処分などを含め、使いやすく整え直すことができます。リフォーム後は、防草シートや人工芝を取り入れて、管理しやすい庭にする提案も多くの家庭で選ばれています。

さらに、ライフスタイルや家族構成に合わせたプラン設計もプロの得意分野です。たとえば、子どもの遊び場を確保したい、将来的には菜園スペースとして使いたい、高齢の家族のために歩きやすい庭にしたいなど、個々の要望に応じて柔軟に対応してくれます。

庭の状態が悪くなればなるほど、作業内容も増え、費用もかさみます。無理に自力で解決しようとするよりも、専門家の力を借りることで、時間的にも金銭的にも効率よく美しい庭を取り戻すことができるのです。手に負えないと感じたら、早めに相談してみることをおすすめします。

 

4. 見違えるほど快適に!ライフスタイル別・理想の庭リフォーム例

庭のリフォームは、家族の暮らし方に合わせて計画することで、より快適で実用的な空間に生まれ変わります。ここでは、ライフスタイル別におすすめのリフォーム例をご紹介します。

 

・小さなお子さんがいる家庭の場合

安全性と遊びやすさを両立させる庭が理想です。転倒してもケガをしにくいように、人工芝や天然芝を敷くと安心です。庭に水栓を設けておけば、夏の水遊びや汚れた足の洗い場としても活躍します。庭の一角に遊具や砂場を設置すれば、外遊びがより楽しくなり、子どもの運動不足解消にもつながります。

 

・共働き・忙しい家庭の場合

忙しい毎日でも管理しやすい庭が求められます。雑草が生えにくいように防草シートを敷いたうえで、砂利やタイル、人工芝を取り入れるのがおすすめです。植物を植えるスペースは小さく絞り、季節ごとに手軽に楽しめる鉢植えや低木などを選ぶと、手入れの負担を減らせます。ウッドデッキやテラスを設置すれば、休日に家族でくつろげる空間にもなります。

 

・高齢の夫婦が暮らす家庭の場合

安全に移動できる動線と、癒しの空間が両立された庭が理想です。足元が安定するように、滑りにくいタイルやコンクリートを使用した通路を設けると安心です。日当たりの良い場所にはベンチを設置して、庭を眺めながら休憩できるスペースに。小さな菜園スペースを設ければ、季節の野菜やハーブを育てる楽しみも生まれ、生活に張りが出ます。

 

・防犯対策を重視したい場合

庭のリフォームを通じて防犯性を高めることも可能です。玄関まわりや勝手口近くの庭木は、見通しが悪くならないよう剪定し、死角をなくすのがポイントです。防犯砂利を敷いておけば、侵入者が歩くと音がするため、自然と警戒効果が高まります。外からの視線をコントロールするために、適度な高さのフェンスや植栽で目隠しをする方法も有効です。

 

・趣味を楽しむ空間として使いたい場合

ガーデニングやDIYが趣味の方には、自分だけの特別な庭をつくるのがおすすめです。レンガやタイルで仕切りを設けてガーデニングスペースを確保したり、収納棚や物置を設置して道具類をまとめたりと、効率よく作業できる環境づくりが重要です。ウッドデッキの一角にカフェスペースをつくるなど、趣味を満喫できる演出も楽しめます。

このように、庭のリフォームはライフスタイルに合わせて自由に設計できます。目的に応じた計画を立てることで、ただの空きスペースだった庭が、家族の笑顔が集まる特別な場所へと変わっていきます。

 

5. 気になる費用は?千葉での庭リフォーム料金相場と節約のコツ

庭のリフォームを考える際に、多くの人が最初に気になるのが費用です。特に放置された庭を再生する場合、作業内容が多岐にわたるため、どれくらいの予算が必要なのか不安を感じる方も多いでしょう。

庭のリフォーム費用は、面積・状態・作業の難易度によって大きく変動します。たとえば、庭木の剪定は1本あたり数千円から1万5千円程度が相場です。高さが3メートルを超える高木の場合は、安全面の配慮もあり、2万円以上かかることもあります。

庭の伐採や抜根は、1本あたり1万円〜2万円が目安です。庭石の撤去については、1キログラムあたり30円〜40円程度が相場で、大きな石が複数ある場合は10万円を超えるケースもあります。

さらに、地面を整地して防草シートを敷き、砂利を敷く場合は、1平方メートルあたり3千円〜9千円程度が一般的です。ウッドデッキの設置は素材によって異なりますが、人工木で30万〜50万円、天然木で40万〜60万円が目安です。サンルームの設置は設備や広さによっても異なりますが、80万円〜150万円程度とやや高額になります。

庭リフォームは規模が大きくなるほど費用も上がるため、まずは必要な作業に優先順位をつけましょう。たとえば、すべてを一気にやるのではなく、剪定や草刈りなど自分でできる範囲は自分で行い、伐採や施工が必要な部分だけプロに依頼する方法がおすすめです。

また、複数の業者から相見積もりを取ることで、適正価格を把握しやすくなります。安さだけで選ぶのではなく、過去の施工実績や口コミを確認し、信頼できる業者を選ぶことがトラブル防止にもつながります。

さらに、自治体によっては不用品の処分を格安で対応してくれる施設やサービスもあるため、活用することで回収費用を抑えることができます。

庭の状態を放置すればするほど、作業量も費用も膨らんでしまいます。まずは現地調査と見積もりを依頼し、現状をしっかり把握することが第一歩です。早めに動くことで、費用も仕上がりも満足度の高いリフォームが実現できます。

 

6.まとめ

荒れた庭を放置していると、害虫の発生や近隣トラブル、防犯性の低下、建物の劣化、さらには特定空家への指定といった深刻なリスクを招く可能性があります。しかし、自分でできる草むしりや不用品の片付けから始めれば、状況を改善することは十分可能です。手に負えない場合は、剪定や撤去、庭じまいなどプロの力を借りるのも効果的です。ライフスタイルに合わせたリフォームで、庭はより快適な空間に生まれ変わります。費用は内容によって幅がありますが、優先順位を決めて少しずつ進めることで、無理なく理想の庭を実現できます。