課題だらけの現場を救ったのは、年間500件超の実績が導く内装提案力!お好み焼き屋のフルリノベーション事例

施工前の課題

  • 電気容量が60Aしかなく、厨房機器を同時に使えない状態だった
  • 元バーの内装がお好み焼き屋の動線と合わず、レイアウトを一から設計する必要があった
  • 居抜き物件の既存壁をそのまま活かしているので下地の状態にばらつきがあり、仕上げ管理が難しかった

実施した取り組みと効果

  • 食洗機は動力仕様へ、エアコンは天井埋め込み型への変更を提案し、電気容量の制約に対応した
  • 用途を先に確定するプロセスに切り替え、カウンター・排気フード・収納を機能とデザインを両立した形で製作した
  • クロスの浮きや継ぎ目の隙間を一つひとつ職人と確認し、仕上がりの美しさを高めた

エムトラスト代表
高橋

16歳で大工の道へ入り、建築・内装業界に従事して20年以上のキャリアを持つ。「母に家をプレゼントしたい」という想いから起業し、現在は年間500件以上の店舗・オフィス施工を手掛ける。
店舗・オフィス開業に役立つノウハウを包み隠さず発信するYouTube「内装工事ちゃんねる」を開設。専門用語を使わない施主目線の解説が、多くの経営者から支持されている。「どうすれば実現できるか」を常に問い続けるのが信条。

ーまずは今回の事例について教えてください。

もともとバーとして使われていた居抜き物件を、お好み焼き屋にフルリノベーションした事例です。千葉県鴨川市にある物件でした。
エムトラストへのお問い合わせはYouTubeをご覧いただいたのがきっかけで、私たちにとって「YouTube経由で初めて受注に至ったプロジェクト」という、特別な現場です。

ーオーナーさんはどんな思いで開業を目指していたのでしょうか。

コンセプトをとても真剣に考えていらっしゃいました。後からお話を伺うと、業者を選ぶのも、内装のコンセプトを固めるのも、どちらも相当悩まれたそうです。それでも「ここに頼もう」と決断していただいて、一緒に作り上げることができました。

【店舗情報】
・業態:お好み焼き
・物件状態:バー居抜きからの業態転換
・所在地:千葉県鴨川市

ー今回はバーからお好み焼き屋への業態転換とのことですが、現場を確認してみていかがでしたか。

課題は大きく3つありました。それぞれが独立した問題ではなく、互いに関連しながら工事全体に影響するものだったので、着工前の段階でしっかり整理することから始めました。

  1. 電気容量の制限により、厨房機器を同時に動かせない状況だった
  2. 既存のレジカウンターがお好み焼き屋としては使いにくい造りだった
  3. 既存壁の状態にばらつきがあり、クロスの仕上がりに影響が出るおそれがあった

課題1.電気容量の制限により、厨房機器を同時に動かせない状況だった

  ー電気設備にはどんな問題があったのでしょうか。

ブレーカーのトータル容量が60Aしかなかったんです。業務用エアコンを200Vで稼働させると1台あたり約10A消費します。複数台稼働させるだけで容量の半分近くを使ってしまう。そこに食洗機や厨房機器が加わると、完全に容量オーバーになる計算でした。バー仕様のままでは、お好み焼き屋として必要な機器をとても賄えない状態だったんです。

課題2.既存のレジカウンターがお好み焼き屋としては使いにくい造りだった

 

ー元がバーということで、造りも独特ですよね。

既存のカウンターはお好み焼き屋として使いにくい部分がありました。入り口から厨房が丸見えになってしまうといった、接客面での懸念もありました。カウンターの奥行きやフードの位置など細かい相談が続くなかで、一度立ち止まって気付いたんです。「寸法の前に、そもそも何に使うかが決まっていない」と。用途が決まらない限り、寸法をいくら議論しても意味がない。まずそこを整理することから始めました。

課題3.既存壁の状態にばらつきがあり、クロスの仕上がりに影響が出るおそれがあった

  ー居抜き物件ならではの難しさはどんな点でしたか。

今回は既存の壁をそのまま活かしている部分があります。新築と違って下地の状態にばらつきがあるので、クロスを張った後に浮きや継ぎ目に隙間が出てくる可能性がありました。「今は大丈夫でも、後からもっと隙間が開いてくる可能性がある」箇所を、職人の目線で一つひとつ拾って対処していく必要がありました。

ーどのように内装業者を探されたのでしょうか。

YouTubeで動画を拝見し、実際にお話をさせていただいて、いい感じの会社だなと思ってお願いしました。工事の裏側まで見せていただいていたので、信頼できると感じました。お願いして本当に良かったと思っています。

ーYouTubeがそのまま信頼につながったわけですね。コンセプトを決めるまで、かなり悩まれたとのことでしたが、エムトラストとして何か提案されたりしましたか?

私たちは内装のプロですが、経営の方向性まで口を出すのではなく、「こういう使い方をしたいなら、こういう設計が合いますよ」という形でオーナーさんの意思決定をサポートする役割に徹しました。答えを押しつけるのではなく、一緒に考える姿勢を大切にしています。

ー現場で直面した課題を、具体的にどう解決していったのでしょうか。

今回のプロジェクトで重要視したのは、単に課題を解決するだけでなく、オーナー様が思い描く「お好み焼き屋としての理想の空間」をどう着地させるかという点です。建物の構造的な制約を一つひとつ技術でクリアしながら、理想を現実の形に落とし込んでいきました

ポイントは下記の3つです。

  1. 電気容量の制約に合わせて、着工前に機器の電源を見直した
  2. 用途を起点に設計を組み立て、使い勝手とデザインを両立したカウンターを実現した
  3. 最終チェックでクロスの浮きや隙間を一つひとつ確認しながら美しく仕上げた

ポイント1.電気容量の制約に合わせて、着工前に機器の電源を見直した

ー電気容量の課題は、着工前にどこまで整理できましたか。

動力(業務用の機械や設備を動かすために使う電気)が1本入っていたので、食洗機を動力仕様に切り替えました。それとルームエアコンを複数台設置するのではなく、天井埋込型の業務用エアコン(天カセ)に変更することをオーナーさんにご提示しました。

【用語解説】
天カセ:「天井カセット型エアコン」の略称。オフィスや飲食店などの店舗で使われている一般的な業務用エアコン

電気工事は後から変えにくい部分なので、着工前の段階でこうした選択肢を丁寧に整理してお伝えすることが、安定した厨房環境につながると考えています。

ポイント2.用途を起点に設計を組み立て、使い勝手とデザインを両立したカウンターを実現した

ーカウンターの仕上がりはいかがでしたか。

タモ材を使って家具として一から製作しました。丈夫で美しい木材です。ただ、素材や寸法より先に「何に使うか」を固めることが重要でした。「レジをどこに置くか」「収納は必要か」と用途をオーナーさんと一つずつ確認していくことで、奥行きも高さも自然と決まってくる。カウンター下にレジを配置し、電源位置も現場で確認しながら収めました。壁面収納はいったん最小限にして、後から追加できる余地を残す設計にしています。

ポイント3.クロスの浮きや隙間を一つひとつ確認しながら美しく仕上げた

ークロスの仕上げでは、どのような点に注意されましたか。

今回は既存の壁を活かしている部分があるので、下地の状態によってはクロスが後から浮いてくることがあります。ローラーで圧着して馴染ませる、隙間はしっかり埋めるといった処置を職人さんと現場で一つひとつ確認しながら進めました。クロスの浮きや隙間、塗装の仕上がりを細かく確認するという地味な作業の積み重ねが、完成後の美しさに直結すると思っています。

ーオープンを終えて、同じように開業をめざす方へメッセージをいただけますか。

コンセプトは決めて臨んだほうがいいと思います。これまで経営に関わってこなかったので、コンセプトを決める時点でだいぶ悩みました。そこをしっかりやっておいたほうがいいと思います。

ー内装の仕上がりは、率直にいかがでしたか。

10点満点で言うと、10点以上ですね。細かいところまで相談しながら、一緒に作り上げられたなという感じがあって。楽しくていい現場だったと思っています。

ー今回の現場を振り返っていかがでしたか。

チームが一丸となって取り組めたことがうれしかったです。オーナーさんのその一言が、私たちの励みになります。鴨川の近くに寄った際は、ぜひじゅじゅさんに足を運んでみてください。
開業準備は一つひとつの判断が積み重なって形になっていきます。だからこそ、迷ったときに気軽に相談できる存在が必要です。エムトラストならどんな些細なことでも一緒に考え、最後まで伴走いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

電気容量の制約、レイアウトの再設計、居抜き物件特有の下地管理と、いくつもの課題が重なった現場でも、エムトラストは着工前の丁寧な段取りと現場での的確な提案で、当初の納期を守りきりました

オープン後、最初に来店したお客様から「内装がとても美しく、鴨川にはないような雰囲気」という言葉をいただき、オーナー高橋様は「仕上がりは10点以上」と評してくださいました。

「内装業者を決めることが最初の難関だった」とオーナー高橋様がおっしゃるように、開業準備において業者選びは最初の、そして最も重要な決断の一つです。エムトラストではYouTubeで実際の現場をありのまま発信しています。まずは動画をご覧いただき、少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。相談・見積もりは無料で対応しています。

本記事の内容は2026年3月時点の情報です。