オーナーが用意した図面と資材を活かし、実質3週間で理想の空間を実現したパーソナルジム

施工前の課題

  • 懸垂マシンなど高さのある大型マシンが天井に当たるリスクがあり、搬入まで確信が持てなかった
  • お客様側で図面を作成し、壁紙や床材も施主が手配するという珍しいパターンだった

実施した取り組みと効果

  • 天井をくり抜いてマシンの高さを確保し、内側までクロスを貼ることで無機質にならず空間になじむ仕上がりにした
  • 図面と実際の空間にずれがあったため、お客様へ提案しながら仕様を見直し、無駄のない設計に仕上げた
  • 資材の手配状況や搬入時間などの情報を迅速に共有し、工事に支障が出ないようにした

エムトラスト代表
高橋

16歳で大工の道へ入り、建築・内装業界に従事して20年以上のキャリアを持つ。「母に家をプレゼントしたい」という想いから起業し、現在は年間500件以上の店舗・オフィス施工を手掛ける。
店舗・オフィス開業に役立つノウハウを包み隠さず発信するYouTube「内装工事ちゃんねる」を開設。専門用語を使わない施主目線の解説が、多くの経営者から支持されている。「どうすれば実現できるか」を常に問い続けるのが信条。

引用:Me-Mottパーソナルジム中野店公式サイト

ー今回の施工事例について教えてください。

今回は、東京・中野区にオープンした「Me-Mottパーソナルジム中野店」の内装工事をさせていただきました。パーソナルジムということで、トレーニング室(2部屋)、更衣室、洗面、スタッフの休憩室などを作りました。

【店舗情報】
・店名:Me-Mottパーソナルジム中野店
・所在地:東京都中野区
・業態:パーソナルトレーニングジム

今回のプロジェクトには大きな課題が3つありました。

  1. 天井高と大型マシンの干渉リスクがあった
  2. 図面だけでは空間の間合いが掴みづらかった
  3. 「施主支給」だからこそのトラブルが発生するおそれがあった

それぞれ詳しく紹介いたします。

課題1.天井高と大型マシンの干渉リスクがあった

ー一番心配だったことは何でしたか?

一番心配だったのは、天井の高さとトレーニングマシンの高さが合うかどうかでした。特にスミスマシンという大きなマシンがあるんですが、これが縦にすごく高いんです。天井ギリギリまでくるので、入るか入らないか本当にヒヤヒヤでした。
図面上では計算していましたが、実際に搬入して組み立ててみないと確信が持てなくて……。しかも、マシンを置こうとした場所にエアコンがあって、当たるんじゃないかという心配もありました。

課題2.図面だけでは空間の間合いが掴みづらかった

最初、仕様書を作成したときは現場感が分からなかったので、「こんなものでいいかな」と軽い気持ちで更衣室などの広さを設計していました。しかし、いざ現場に行ってみると、間合いのスペースが足りないことなどに気づき、空間のレイアウト調整が必要になりました。

課題3.「施主支給」だからこそのトラブルが発生するおそれがあった

予算と労力のバランスが個人的には一番大変でした。コストを下げるために、照明(スポットライト)やロールスクリーンなどを自分で選んでネットで発注する「施主支給」でお願いしました。

【用語解説】
施主支給:住宅設備や建材、資材などの手配を施工会社ではなく施主(オーナー)自身が行い、取り付けのみ業者に依頼すること。

施主支給の資材を使用する場合、指定の時間に資材が届かない、受け取り担当者が不在である、図面と現場の状況にギャップがあるなど、さまざまなトラブルが発生しやすい傾向があります。その結果、通常よりもコミュニケーションコストがかかるという課題がありました。

ーエムトラストとの出会いや、依頼の決め手について教えてください。

当社の事業サポートに入ってくれているビジネスパートナーからご紹介いただき、2社ほど検討した中で最終的にエムトラストさんに決めました。エムトラストさんのYouTubeチャンネルを拝見し、「情報の透明性が高いな」と感じたのが大きかったです。

最終的な決め手は、大きく分けて次の3つです。

1.予算の透明性とスムーズなコミュニケーション
2.社長自らが現場へ足を運ぶ「密着体制」
3.驚くほどの「レスポンスの速さ」

特に印象的だったのは、LINEでのやり取りです。率先して、しかもスピーディーに回答をくださり、夜遅い時間にも対応していただきました。「この方はいつ休んでいるんだろう」と心配になるくらいでした。

では実際に、抱えていた課題をどう解決していったのか。オーナー様とトレーナー陣が高く評価した4つのポイントを紹介します。

  1. 天井をくり抜いてマシンの高さを確保
  2. 現場で打ち合わせながら空間の間合いを最適化
  3. 「排煙窓」を塞ぎトレーニングに集中できる環境を構築
  4. 「施主支給」のケースでも柔軟性で対応

1.天井をくり抜いてマシンの高さを確保

一番のポイントは、天井をくり抜いたことですね。懸垂ができる大型のマシンがあるのですが、懸垂をすると頭が天井より上に出てしまうんです。そのままでは天井に当たってしまうため、マシンを置く部分の天井をくり抜きました。

最初、天井をくり抜かれたときは「大丈夫かな?」と思ったのですが、完成してみたら、くり抜いた内側までクロスを貼っていただいて。上の配管もうまく使っていただき、元々こういうデザインだったみたいな感じになったんです。すごくありがたかったです。

天井裏の「デッキ」と呼ばれる部分は普段は隠れている場所なので、開けてみないと分からない部分もあります。今回はデッキがすごく綺麗だったので、そのまま見せることができました。見せられないくらい状態の悪いデッキもあるので、今回は本当に良かったです。

【用語解説】
デッキ:天井裏の構造部分(配管や梁など)のこと。通常は天井に隠れているが、天井をくり抜くと見える部分。

2.現場で打ち合わせながら空間の間合いを最適化

更衣室の広さは、すごくこだわりました。でも、いざ現場に行ってみると間合いのスペースが足りないことに気づいて……。職人さんが床に線を引いてくれて、実際の大きさを体験できたことで「ここはもっと広げたい」など、仕様を変更していただきました。

現場でいろいろ打ち合わせしながら、最終的にサイズ変更したりして進めましたね。

空間に関しては素人なので、「こういう意図で使いたい」と相談させていただいたんですが、結果的に必要なものを全部置いてもピッタリなスペースになりました。求めているものをパッと作ってくれたのには、本当に感謝しています。

3.「排煙窓」を塞ぎトレーニングに集中できる環境を構築

トレーニング中にしっかり集中できる空間を作りたかったんです。フォームを確認するために鏡を貼る予定だったので、鏡の上に窓があると少し気になるかなと思っていました。いざ完成してみたら窓が全部壁になっていて、僕らは内装をずっと見てきたのに窓が埋まっていることに気づかなかったくらい綺麗でした。

元々ここには「排煙窓」っていう設備があったんです。この排煙窓を塞ぐとなると、排煙計算など法的な問題も絡んでくるんですけども、そこもしっかり計算して基準をクリアできたので、今回は壁として全部塞がせてもらいました

4.施主支給のケースでも柔軟性で対応

施主支給の場合、いつ発注しなきゃいけないかといったスケジュール管理や、配達の時間指定ができないために現場でずっと受け取りを待たなきゃいけないといった時間的ロスが発生します。
施主支給の資材をお客様ご自身が現場で待って受け取るのは時間の無駄になってしまうので、「その間はご自身のお仕事をしていてください、僕たちが全部受け取りますから」とお伝えして柔軟に対応しました。

その辺りの連絡もレスポンス早く対応してくださり、ストレスなく進められました。実質3週間弱という短期間でオープン日に間に合わせてくれて、本当に助かりました。

ー完成した内装に点数をつけるとしたら、何点ですか?

95点です。

98点です。

10点です!

ーそれぞれ、なぜその点数なんですか?

すみません、10点満点だと思って10点と言ってしまいました(笑)。100点満点なら100点です!

僕が98点なのは、エムトラストさんが注文していないことにも気を回して、すごく良い内装にしていただいたからこそ「こちら側が、もう少しエアコンの位置がギリギリになるか計算していれば良かったな」という、自分たちへの反省を踏まえて2点引きました。エムトラストさんに対しては正直100点です。

私は95点なんですが、あえて言うならば、更衣室の鍵が自動ロックになっていて、実はお客様が1回閉じ込められたことがあるんです(笑)。ただ、それも引き渡しのときにエムトラストさんから指摘されていたのに、私がトレーナーの2人に伝えるのを忘れていたのが悪いんです。

ーお二人とも、ご自身への反省を込めての点数なんですね。

内装業者に「全部お願いします」と丸投げすることも正直できます。でも、自分たちの店舗を作っていくなら、まずは自分たちでしっかり考えたうえで要望を伝えたほうが、エムトラストさんも熱意を感じて「もっとこうしよう」とプラスにしていけると思うんです。
自分たちがもっとしっかり考えて依頼すれば良かった、という反省を込めての95点です。

ありがとうございます。

今回の事例で最も注目すべきポイントは、お客様ご自身で図面を作成し、照明などの資材も自ら手配されるという「施主支給」が多かった点です。

通常であれば、業者とのコミュニケーションコストが増大し、図面と現場のギャップからトラブルが起きやすい難しい案件です。しかし、エムトラストの「圧倒的なレスポンスの速さ」と「現場での柔軟なサイズ調整」によって理想の空間を実現できました。

「費用を抑えたい」「自分たちのこだわりを極限まで詰め込みたい」というオーナー様の熱意に対し、エムトラストは枠にとらわれない柔軟な対応力で並走します。

施工前のテナントの業態による工事の難易度チェックから、イレギュラーなご要望への対応まで、店舗開業を検討されている方はぜひ一度、エムトラストにご相談ください。